新聞切り抜き

このコーナーは新聞載った歯科関係記事を切り抜き、院長がコメントを加えます

薬剤耐性菌 鶏に拡大 河北新報朝刊より 2018-4-1

一般の人にはあまり知られていませんが家畜を育てるのに成長促進剤として多量の抗生物質や抗菌剤が使われております、結果として薬剤耐性菌が数多く発生し人間を苦しめています。動物を狭いところに閉じ込めるのではなく自然の中で動物が暮らしやすい環境で育てれば病気にもかかりませんし薬も必要ないし幸せに暮らせます。利益獲得のために動物を虐待し続けることは、そのつけが人間に回ってきます。

抗菌剤や抗生物質の家畜飼料への投入禁止 2017-7-14

ついに国も重い腰をあげました。

家畜に抗生物質を投与すると、かなり太り1.5倍ぐらいの肉が取れるためどの農家もやっていることなのですが、食べる人間は大変です、次々と耐性菌ができて、普通の炎症が抗生物質で治らなくなります、最悪死に至ることもあります、抗生物質を安易に使う風潮がこういう結果を招きます、なるべく薬は飲まないことです。人間でも幼い時に抗生物質を飲み続けると腸内細菌に変化をもたらし、肥りやすい体質になると言われております。本来薬で太らせた肉を市場に出すことが間違いです。

80歳で20本以上歯が残っている人が5割を超えた 2017-6-3 河北新報朝刊より

日本歯科医師会が目指している8020運動つまり80歳で20本以上の歯を残すという目標はやっと50%以上になったとの記事ですが、この記事の中にひとつ大きな誤りがあります、それは「歯を強くする歯磨き粉が普及した」とする記事ですがこれは大きな間違いです、等歯科医院には高齢者が多数来院していますが、何と言っても定期的に来院なさる患者様が増えたことです、悪くなる前に処置をしますので、結果歯を抜かなくても済みます、このようなお互いの努力によって高齢者にも多数の歯を残すことができます、定期的なチェックをしない場合は残念ながら歯は残りません。

 

歯科矯正治療は矯正専門医で  2017-5-19 河北新報朝刊より

矯正治療に関して、上あごを拡大させる治療に関してはトラブルが多発していると警鐘を鳴らしている。

矯正治療に限らないが歯科治療に関してはその人が生きている限りトラブルは付きまとうものです。今が良くても10年後20年後が駄目であればいい治療とは言えません。特に矯正は多くの経験が必要で、経験の浅い先生や、一般の歯科と一緒にやるのは難しいと思います。当医院では矯正希望者には矯正専門医を紹介させていただきます。

 

バリウム検査で虫垂炎リスク   2017-3-1 河北新聞朝刊

胃バリウム検査は胃癌の検診の定番となっていますが、この検査により虫垂炎になるリスクが高くなるとのことです、私も過去2回腹痛で内科受診した時虫垂炎と言われ抗生物質を処方され、もし治らない時は外科で手術と言われましたが、なんとか薬で治り事無きを得たことがあります。いずれも人間ドックの1ヶ月以内です、今年で4年間人間ドックは受けてませんが、時々右下腹部に違和感を感じます、怖いもんですね。

 

病気リスク職業で差   日本経済新聞 20170209朝刊

職業によって病気のリスクに差があると書いてあります、歯周病に関して、運輸通信関係の仕事についている人がリスク大と書いてありますが、ある程度わかります。車の運転特に長距離を走る人は歯磨きする機会が減りますし、眠気覚ましに甘い物などを絶えず食べてるケースもあります、車の中に歯ブラシと紙コップを常備していれば良いことですし、眠気覚ましに定期的に歯磨きすれば一石二鳥ですね。

 

動脈硬化に関して         河北新聞朝刊 2017-01-26より

歯の欠損歯数と動脈硬化には相関関係があると書いてあります、京都大学と長浜市が連携して調査結果わかったことですが、このことは私にもわかっていました、つまり成人の歯を失う原因のトップは歯周病です。歯周病が悪化することは糖尿病を始め喫煙やその他の成人病と関係あります。動脈硬化は心臓病にもつながりますので怖いことです。しっかり検診を受けて歯周病を悪化させないことが大事です。

 

そのインプラント抜けるかも  日本経済新聞朝刊 2017-01-22

インプラント周囲炎のことが書いてあります、インプラントは植立すればずっと持つ物ではなくその後のお手入れが大事です。歯周病のある人はインプラント本体も歯周病が悪化しやすく骨が溶かされると自然脱落するケースが多く発生します、植えた後も最低半年に一度のケアが必要です。

ストレス  河北新報朝刊 2017-01-19

ストレスという言葉ほど医者にとって都合のいい言葉はありません、原因のわからない病気はなんでもストレスのせいにされています。この記事はそれは間違いであることを示しています。病気が起こる場合は必ず原因があります、それを追求しないでストレスのせいにしておくと、もっと症状が悪化します、治療する、しないは本人の決めることですがやはり何が原因かはきちっと調べるべきだと思います。

顎関節症 2016-10-16 日経新聞朝刊より

顎関節症は私が開業した35年位前よりじわじわと増えています、口が大きく開けられなくなり、顎関節部に疼痛が走ります、口を開閉するとカクンカクンと音がしたり雑音が聞こえます、ただ症状がいろいろあり全てが揃うとは限りません、治療として昔は手術をしましたが今は殆どしません。

一番気をつけなければならないのは顎関節付近の腫瘍などで症状が出ている場合があり、一度MRI等で検査をし異常なければなるべく痛みの出ない方法で正しい噛みグセをつけるようにすれば、自然と良くなると思います。